2010年09月16日
うつ病の初期症状
「うつ病」になる最大の要因は何と言ってもストレス
です。一般的にうつ病は「心の風邪」と言われます。
その意味は、いまやうつ病は珍しくなく、だれにでも
なりうる病気だということです。
しかし、クシャミが出たり熱っぽかったりした時に
「風邪かな？」と思う人はいますが、体がだるくなった
り、何をするにも面倒臭く感じられるようになった時に
「うつ病かな」と疑う人はあまりいません。
うつ病の初期の症状というと、まずは慢性的な疲労感です。
特徴的なことは
１．朝起きた時の倦怠感がひどい
２．体がだるくて、洗面や着替えに時間がかかる
３．ふとんから出てこれないことがある
４．午前中いっぱい気分がすぐれないが、午後から
夕方にかけて少し楽になる。
＊これが、普通の健康的な疲労感と、うつにある
人の疲労感の違いです。朝は元気で、時間が
たつにつれてだんだん疲れがたまっていくのが
健康的な人の疲労感ですが、これが逆さまにな
っているのが、うつの特徴的疲労感です。
そして、この背景には睡眠障害があります。
５．寝つきが悪くなり、眠れたとしても夜中に何回も
目が覚める。
それに合わせて頭痛、肩凝り、腰痛、胃痛、食欲の減退
体重の減少、吐き気、動悸、めまいといったさまざまな
身体症状が現れます。
「うつ」というと、たいていの人は無気力やネガティブ
な感情といった精神的な症状を思い浮かべてしまいますが、
実際のところは、このような「身体症状」
が先に自覚される場合が多いものです。
これが、うつが「心の風邪」と言われるくらいポピュラー
な病気であるわりには、自分の症状を「うつ病かな？」と
疑う人が少ない理由でもあります。
実際、疲労感や睡眠が浅くなる症状は「このごろ過労ぎみだから」
とか「自分も、もう歳だから」で片付けられることが多く、頭痛
や肩凝りで病院にかかったとしても内科などの一般科のほうに
いくことが多いと思われます。
もっと「うつ病かもしれない」と疑ってみる
ことも大切です。
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