この記事はいつのまにか減らされた退職金について書かれています
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2008年08月08日

いつのまにか減らされた退職金

ようこそ、くまさん社労士のブログへ!!face02



今日は退職金について考えてみたいと

思います。

「どうせウチの社員は退職金のことなんか

よくわかっていないから、内緒で変更しても

わからない」・・なんて言っている社長さんは

悲しいことに多いのが実情です。


でも、このような事例も発生していますので

経営者の皆さんはご注意を

B社のC社長は、いわゆる2代目社長です。

社長に就任してから5年、最近では社長業も

板につき売上も順調に推移していました。

ただ、経理は会社規範といった実務面は、完全に

社員まかせにしてことでした。

これらの業務を取り仕切っていたのは、先代社長

の時から勤めて経理のオバサンでした。

そのため、社長は自分の就業規則など一度も

見たこともない状況でした。

社長がこんな状況であるため、社員は誰一人として

就業規則の存在など知らないのは当然でした。

こうして、誰も目にしたことがなかった就業規則

は、金庫の奥に眠ったままになっていました。


時が経ち

経理のオバサンが定年で退職することに

なりました。

社長「ご苦労さま。オヤジの代からだから

もう35年になるんだね」

社長はこう言って、オバサンの永年の労を

ねぎらい、「ハイ、これ退職金の明細。今月末

には銀行に振込から」と告げました。

オバサンは明細書にチラッと目を落として





「社長、私の退職金はこんな金額

では全然足りません」


と告げました。

社長は不快感をあらわにして、「足りないと言われても

困るよ。会社としては、精一杯の金額なんだから」


とオバサンに告げました。

さて、結果として・・・

オバサンの勝ちでした。

オバサンは「社長、ウチの会社の就業規則

を見てください。勤続35年ですと退職金は

1500万円もらえることになっています。

ウチの就業規則は労働基準監督署にも

届出されており、法律的にも有効なはず

です。

この時点は、社長の完全は敗北が決定し

た訳です。

結局、社長は弁護士と相談して、このオバサン

に1500万円を分割して支払うことで合意して

います。

この事例でも言えることですが、C社長自身が

就業規則や内部規定に無関心という事実

それに、年功型の退職金規程など今の多く

会社が抱える大きな問題が噴出したものだと

思います。

まず、就業規則は飾りではなく、一度作ってしまったら

社長より何よりも強大な力を持つことを知ることが大事です。


もちろん、退職金も会社の業績で勝手に減額することは

出来ないという事実も認識する必要があります。




退職金は「退職金倒産」という事例も引き起こします。そのようなことになら

ないことを祈ってペッタンお願いします



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 いつのまにか減らされた退職金

 第1章 倫理問題の説明

 いつのまにか減らされた退職金


 第2章 あっせん事例の論点の理解

 いつのまにか減らされた退職金

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